不規則な時間や重労働もあり大変なナースですが、結婚して妊娠したというときに自分の勤務する病院ではいつまで働けるのかを知らない人も多いと思います。ここではナースが妊娠後いつまで働けるのか詳しくご紹介します。
ナースは出産前、法律で6週間休みをもらえることになっています。予定日から6週間前ですが、仮に予定日より遅れて出産したとしてもその日数は計算に入りません。また、出産後は8週間休みをもらうことができます。これらの休みを合わせた産前産後の休暇を産休と言っています。ナースの勤務する職場によって仕事内容は違うので、自分の体に合わせて出産前の休みをもらうのが良いでしょう。妊婦の体に負担がかからない仕事を主にさせてもらいながら、一般的には出産前6週間の休みをもらうナースが多くいます。それでも、お腹が張ってきたりなどしたら無理せず休みながら働かせていただきましょう。動いている方が安産だといいます。無理さえしなければ胎児にも母体にもその方が良いでしょう。
ナースが出産前に注意すべき点について紹介します。ずっと同じ体位で仕事をしているとお腹が張って硬くなってきます。そんな時は、安静にしてお腹が柔らかくなるのを待ってから仕事をしたいですが、ギリギリの人員で働いている時に急に休むわけにもいきません。お腹が張りそうな体位でナースが仕事をしなければならない時は、その仕事を免除してもらうか最初から師長に頼んでおくことをお勧めします。入浴介助は、介助者の体位に負担のかかる中腰での仕事が多いので、妊産婦の仕事には不向きです。
また、夜勤はナースが少ないので、どんな仕事も自分でしなければなりません。妊産婦だからという甘えは許されません。ですから、出産前には絶対に免除してもらいましょう。病棟勤務のナースではなく、仕事が楽だという職場であっても、夜勤は睡眠不足になりますから出産前の妊産婦には良いわけがありません。どんな職場でどんな業務内容だろうが夜勤は適しません。おむつ交換の仕事も、中腰で患者さんのおむつ交換をしながら体位変換もするので妊婦の仕事には向いていません。なるべく体に負担のかからない仕事だけを選択して、出産前休暇の日が来るのを待ちます。
一般的にバイタルチェックなどは負担が少ないです。ベッド横で中腰になって血圧測定などをしますが、長時間同じ体位ではないので働きやすい業務です。一人で行うので、他のナースに迷惑をかけることもありません。少しぐらい時間が遅れたとしても、患者さんに迷惑がかかることもありません。出産前時期のナースの仕事としては、患者さんの看護というよりも、事務的な仕事の方が適しています。
ナースが出産前にいつまで働くかは、法律で定められた出産前の休暇ですから休みの日数などには大きな変化はないでしょう。出産前いつまで働くことができるかについては、ナースの体調と気持ち次第です。「もう働くことができない」と思ったら出産6週間前と言わず休暇をもらいましょう。職場で、だめとは言われませんから、希望通りに出産前の休暇はもらえます。「まだ大丈夫、直前まで頑張る」と思っているナースは6週間前になっても働き続ける人もいます。
法律で6週間と決められていますが、ナースに働く意欲があれば希望通りの産前休暇がもらえるので、出産前4週間前でも3週間前でも働くことはできます。しかし、体はちゃんと出産準備に入ります。ナースとして働いていても、出産が近づくとだんだん思うように体を動かすことができなくなってきます。仕事よりも母体と胎児の健康を考えて出産前の休暇は6週間普通にもらっておく方が良いですしょう。体が元気であれば、自宅で掃除や洗濯など家事に力を入れましょう。出産前のゆとり時間で、これから生まれてくる子供のためにオムツや衣類などの準備をしておくのも大切なことです。