夜勤は育児とのバランスが大事

夜勤は育児とのバランスが大事

結婚、出産を経験後に引き続きナースとして働くには、その働き方にいくつかの選択が必要になります。その一つが夜勤にどう対応するかです。

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夜勤には家族の協力が必要

義母や実母と自宅で一緒に暮らしているのなら、子供に対する影響は少ないでしょう。しかし、夜勤のたびに祖母宅へということになると、子供によっては自分の居場所がわからなくなり、精神的に不安定になってしまうことがあります。夫に頼む場合も注意しなくてはなりません。男性の方が残業や付き合いの食事等も多く、託児所への迎えから夕食、入浴、寝かしつけ、翌朝の託児所への送りを本当に夜勤のたびにできるでしょうか。 両親や夫のサポート体制があるかどうかという問題点に加え、子供が受け入れられるかどうかを検討し、夜勤をするのなら家族ぐるみでの協力が必要になります。

夜勤と育児の両立

夜勤は悪いことばかりではありません。毎日日勤だと、子供と生活時間がほぼ一緒になるので毎日食事の支度や片づけ、洗濯などで子供と関わる時間は意外に少なくなります。夜勤だと、夜勤明けで少し寝て家事をこなすと託児所の迎えにいつもより早く行けます。また、夜もゆっくり子供と向き合うことができます。自分自身の時間もとることができるようになります。例えば、銀行の用事や保育園、学校行事も休みをつぶさずにできます。準夜勤・深夜勤を通しで一度やると、前後の休みもかなりあります。平日に加え土日にも美容院に行くから、子供をみてほしいとはなかなか言いづらいものです。ですが、夜勤をやると夜勤明けで行けます。
また、大抵急変があるのは夜勤帯です。やはりナースとしての経験を積むためには、ある程度の病棟や救急の夜勤はやっておきたいものです。急変対応や経験値の低い中年ナースになってしまうのは避けたいものです。ですから夜勤をやるだけの環境が整っているなら、病棟夜勤をやることは損はないでしょう。病棟の夜勤の経験は必ず自分の身になります。夜勤といっても働き方はいろいろあります。月に2回だけ特定の曜日に夜勤を入れて毎週その曜日を、おばあちゃん家に泊まりに行く日などと決めておけば、子供は戸惑わないし、夜勤のない日には自分の時間も取れます。もしも体制が整っていないのなら、子育て期間中は夜勤をしないと決めて負い目を感じないことです。

自分にあった働き方を選択すること

ナースの強みは働き方を選べることです。逆に言うと、枠にはめて融通を利かせてくれない職場にわざわざいるメリットはありません。やはり、第一優先は子供や家族です。自分の大事にしたいポイントを人材紹介会社に伝えれば、病棟勤務なり外来勤務なり、病院以外の医療施設なりをすぐに探してくれます。置かれている環境で仕事や家庭、自分自身の時間という3つのバランスを保つために、どのくらいのペースで仕事をしたらよいか自分で決めましょう。そして、仕事と育児を上手に両立しましょう。